内容
天皇陛下、戦後70年の物語 戦後いち早く民主主義に目覚めた少年は 皇統を守る“宿命の子”だった
国民と共に憲法を遵守すると決意宣言し、誰にも増して強い意思で
「平和主義」を唱え続ける今上天皇の真意はどこにあるのか。
敗戦とともにやってきた米国人女性が次代の天皇にもたらした
巨大な意味を、いま改めて問う。
今上天皇は終戦直後の少年時代、米国からやってきたヴァイニング夫人によって
英語教育を受けた。それは米国流の民主主義を学ぶことをも意味していた。
昭和史の第一人者・保阪正康が夫人によって持ち込まれた英語の副読本を解読し、
昭和天皇から明仁天皇へと受けつがれた「平和主義」の意味を説く。