真面目な人ほど、どうしても頑張ってしまうもの。
一生懸命な人ほど、我慢して、
いろいろなことを乗り越えようとしてしまうものです。
また一方で、
ひたむきに生きている人は、「自分らしい人生」を歩みたいと願うものです。
でも、そうすればするほど、疲れてしまうこともありますし、
また、うまくいかずに、悩みを増やしてしまうこともあります。
そういうときは、流されてみてください。
頑張らず、しがみつかずに流されてみてください。
頑張ってきた人ほど、勇気がいることかもしれません。
でも、すべての物事は、流れています。
それに逆らえば逆らうほど、うまくいかないものです。
「白雲自在」という禅語があります。
この意味は、大きな流れに逆らうことなく、自在に生きなさいということを、
教えています。
風に流されている雲のように、
山を流れる水のように、
人生に起きるさまざまなことに流れてみると、
実はとてもラクにスムーズに物事が運ぶことが多いのです。
大切なのは、一生懸命に頑張って、流されずに生きることではありません。
大きな流れに身を委ねながらも、自分を見失わないことです。
流されて身を任せて生きると、幸せにたどり着きます。
本書は、そのためのヒントを散りばめました。
第1章 感情を滞らせていませんか?
・「もう限界だ」と思ったら、逃げてしまいましょう。
そこにしがみつく必要はありません。……など。
第2章 ものに振り回されていませんか?
・ものの扱い方は、人の扱い方でもあります。
そこに心があるかどうか、です。……など。
第3章 悩みを解決しようとしていませんか?
・人間関係に「損得」はありません。
損をしたようなことも、回り回って「徳」になります。……など。
第4章 流されてたどり着く幸せ
・世の中に「つまらない日」はありません。 そう感じる心があるだけです。
「幸せ」と感じられる人だけが、幸せな人です。……など。