「本所おけら長屋」(累計100万部)の著者、畠山健二氏による痛快自伝的放談。
志ん生、志ん朝、縁日、浅草、銭湯、ディープ酒場、そして本所……。
大ヒット人情作「本所おけら長屋」を生んだその背景から、著者本人の下町愛まで……。
全ページ下町臭(笑)満載の一冊です。
【目次】
〇まえがき
〇第一章 私、畠山健二のこと
本名で書く理由/目黒生まれの謎/記憶のない頃/行人坂幼稚園/ソ連チームに憤る/目黒という街/目黒スカラ座へ/東宝の映画/C調男をめざす/こつこつやる奴ァごくろうさん/古澤憲吾という奇人/遊び場は目黒不動尊/縁日で世間を学ぶ/芋神さま/下目黒から本所へ/カタ屋が来てる/赤坂に通学/下町を意識する/非サラリーマンでいく/人生のツボを知る/大学生活は想定外に/遊ぶ、遊ぶ、遊ぶ/ 単位取りまくる/「ラブアタック! 」に挑戦/ いざ、関西へ/フィリピンパブでの遭遇/笑芸作家となる
〇第二章 「志ん生」!? 「志ん朝」だろ!
創作の秘密は「落語」/ 落語家なる人たち/「志ん生」本を出す/ 志ん生はキラーコンテンツ/「志ん生」という落語/ 三語楼で窯変/売れない頃の志ん生/ 志ん生逸話あれこれ/ 化けた志ん生/ 落語界の宝/談志という才能/ついに真打ち昇進/「志ん生」と「志ん朝」
〇第三章 「下町」は落語でできている
ちょっと復習/ 下町的生き方とは/「文七元結」のあらすじ/ 究極のやせがまん/ 志ん生を再考/ 吉原決死隊/「錦の袈裟」のあらすじ/ こいつには勝てない/ 語るに「おいしい」人/ 志ん生、私の三席/「妾馬」のあらすじ/「火焰太鼓」/「火焰太鼓」のあらすじ/ ゴマすりの真骨頂は/ 志ん生の「黄金餅」/「黄金餅」のあらすじ/志ん生の「鈴ふり」/「鈴ふり」のあらすじ/向島/銭湯/本所
〇第四章 粋か野暮か
「いき」の構造/北斎の粋/極私的マイブーム/シウマイ弁当/祝儀の切り方と義理場/『おけら』創作の動機/江戸時代はエコスタイル/ 江戸の価値基準/「品行」と「品性」のバランス/ ことばだけではない/力をあわせて
〇あとがき